主催者について

「Tokyo Liberation March」を企画した私達は、LGBTQ当事者として、セックスワーカーとして、ほかの様々な被差別の属性やマイノリティの人々と連帯し助け合う社会を目指して集まりました。

TOKYO Liberation March(東京リベレーションマーチ)運営メンバー
(50音順)

浅沼智也(あさぬま ともや)プロフィール:
Transgender Japan共同代表、ももにじ岡山共同代表、TRANS VOICE IN JAPAN代表、看護師、映画監督、総社市男女参画推進委員。岡山県総社市出身。自身の経験を踏まえて、医療機関を中心に多様な性に関する講演・医療系雑誌への執筆、トランスジェンダーを対象としたセクシュアルヘルスの啓発・パレード主催(岡山レインボーフェスタと東京トランスマーチ)・当事者らの居場所作りなど多岐に渡り活動をしている。映画「I Am Here-私たちはともに生きている-」2020年制作。映画「チェンジマイノリティ」2023年制作。著書「虹色ジャ~ニ→ 女と男と時々ハーフ」(文芸社)

東京リベレーションマーチにかける思い
「僕はトランスジェンダーでゲイで元セックスワーカーです。 今まで複数の要因が交差しているからこその表面化されづらい差別や排除がありました。 優位な地位にあるマジョリティが優先されている社会構造の中で、インターセクショナリティな運動・連帯をしていくことが大切です。」


要友紀子(かなめ ゆきこ)プロフィール:
性産業で働く人々の健康と安全のために活動する団体SWASH代表。アジア太平洋23カ国47のセックスワーカー団体のネットワーク組織APNSW運営委員。共著に「セックスワーク・スタディーズ」(日本評論社)、「風俗嬢意識調査」(ポット出版)等多数。
https://yukkochan-club.com/

東京リベレーションマーチにかける思い
「様々な差別や排除は、社会規範の感情や、資本主義、国民国家等が支えている。私たちの誰もが、ある価値観や序列に対して盾突き、解放を目指すが、そのことと引き換えに、自動的に、他の価値観の補強や他の序列に自他ともに動員する/されるという仕組みの中にいる。この分断が差別の本質だ。」


げいまきまきプロフィール:
女優パフォーマー元セックスワーカー。セックスワーカーの安全と健康に取り組むSWASHメンバー。ゲイ、バイ男性トランスジェンダー対象のHIV含む性感染症予防啓発のコミュニティセンター勤務。最近は社会運動としてのお外チャイ作り、デモや騎乗位、レイシストへのカウンターする体力維持と、楽しみとしてバレエにハマってます。

東京リベレーションマーチにかける思い
「差別は未だ無くなった事がない。差別はとても身近。だから抗うこと傷つくことがムダなのではなく、経過中は可能性の海原。うまくやる為に見過ごすのでなくて。私は行きたい道での座礁、けもの道上等。多彩な痛みや喜びを唄う事、沈黙の中でも感じる事、他人と合奏も可能な世界がいい。」


サリー プロフィール:
SOGIハラによるうつ病で3年半の休職を経て、会社と闘い労災認定を勝ち取ったトランス女性。TransgenderJapan事務局次長、プレカリアートユニオン組合員。フルタイムでメーカーに勤務しながら、社会運動にどう関わっていけるか、実践している。

東京リベレーションマーチにかける思い
「無意識に差別する人が居る。自分の正義に基づいて差別をする人も居る。人より優れてると思ってしまうのは、動物的本能なのかもしれない。でも、差別は人を殺す。私達はこの社会に共に生きる人間であり、殺し合いなど誰も望んでいないはず。私はあなたを信じている。この想い、届いてほしい。」


谷口岳(たにぐち がく)プロフィール:
差別に反対する路上のカウンター・プロテストの場では大きめのトラメガを担当。TGJPメンバー。地元の街づくり等いくつかの社会運動に関わりながら、ブック・デザイン、録音、音楽レーベル運営などで糊口をしのいでいます。下北沢クラリス・ブックス発行のリトルプレス『投光』執筆メンバーでもあります。

東京リベレーションマーチにかける思い
「差別にあうひとが生き延びるために必要なのは、安心して身を寄せられるコミュニティです。そしてそのコミュニティを維持するためには、コミュニティ同士が横につながりそれぞれの存在を伝えあい、闘い方を共有することが重要です。重なり交差する差別のなかで、孤立せず、ともに闘うために。」


畑野とまと(はたけの とまと)プロフィール:
26歳からトランジションを始め、29歳でトランス女性として再出発。96年に国内最初のトランスジェンダーHP『トランスジェンダーカフェ』を開設し、トランスジェンダーに関係する情報発信を始める。ニューハーフヘルス嬢として10年のセックスワークを経て現在はライターをしながら、トランスジェンダーの人権や非病理化などを掲げてトランスジェンダー活動家として情報発信も継続している。LGBTQ+の人権活動(いわゆるゲイリブ)の歴史を追いかけるのが趣味で、調べた事を元に各地で講演なども行っている。SWASHメンバー/TransgenderJapan 共同代表。

東京リベレーションマーチにかける思い
「ノイズの無い社会は嫌だ。見たくないものを排除して、見た目だけ綺麗な街ができあがっても、そこには何の感動も無い。隣の人の顔色をうかがって、能面の様な人達が闊歩する、そんな街は嫌だ。多様な人が差別なく生きられる、公平公正がある街こそ、面白く楽しい街だと私は思う。」


村田しゅんいち(むらた しゅんいち)プロフィール:
トランスジェンダーの多様性の可視化、認知向上、人権獲得をめざすTransgenderJapanで事務局長を務めるバイセクシャル。大学在学中に愛知で朝鮮高校無償化裁判の支援団体事務局員を務めたことにはじまり、マイノリティ当事者がその人生やアイデンティティを肯定しながら生きられる社会の実現のために活動している。https://murata.localinfo.jp/

東京リベレーションマーチにかける思い
「社会にとあるマイノリティが居ることを許すか否かの基準がマジョリティとの近似性である限り、分断はより複雑に、差別はより深刻になる。そんな社会は”マイノリティで在る”ことを決して許さない。仕舞い込まれたマイノリティ性たちを解き放ち、共有し、取り戻そう。」


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